脳科学で子どもの学力・体力・運動能力の向上を目指すこどもプラスです。
ほとんどの子ども達が経験する運動として、
鉄棒の「逆上がり」があります。
この逆上がりをするためには、いろいろな力が必要になります。
まずは逆さまになる感覚です。
これが身に付いていないと逆さまになるのが怖いので、
回ることができません。
そして、足を蹴り上げる脚力と、その足を上に持ち上げる腹筋が
必要になります。
腹筋が弱いと足を持ち上げることができず、
下に落ちてしまいます。
あとは、体を持ち上げる腕の力と、回転する力、
最後に鉄棒の上で起き上がる時のバランス力です。
これらが揃っていなければ逆上がりはできません。
そこで、1つ1つの力を育てるための取り組みが必要に
なりますが、ただ腹筋や懸垂をトレーニングのようにやらせても、
子どもは楽しくないので毎日続けることができず、
効果も期待することができません。
子ども達が継続して取り組んでいくために一番大切なのは、
まずは「楽しさ」があることです。
楽しさをつけるためにプラスする要素としては、
「競争」が一番わかりやすくおすすめです。
競争にすると子ども達はとても盛り上がって遊ぶことができ、
限界まで力を出せるので力をつけるためにも効果的です。
今日は、こどもプラスで提供している柳澤運動プログラムの中から
「サルのボールつかみ→投げ」をご紹介します。
まずは鉄棒を逆手に握って、脇を締めて腕を曲げた状態で
ぶら下がり、両足を曲げて「サルのぶら下がり」の姿勢を作ります。
鉄棒の下にはボールを置いておき、そのボールを両足を使って
挟んで持ち上げ、遠くまで投げて遊びます。
できるだけ遠くまで投げられるように、ボールを持ち上げたら
体を前後に振って反動をつけて投げてみましょう。
気をつけるポイントは、腕が伸びてしまうとうまく体を
コントロールすることができないので
しっかり腕を曲げた状態で行なうこと、
ボールを挟む位置が足のくるぶし辺りになると
挟んだ後に投げにくいので、足の指先で挟むことです。
そして、ボールを投げる時にタイミングよくボールを
離して投げることも大事です。
うまくできない場合は、腹筋が弱いのか、ボールを投げる感覚が
うまくつかめないのかなど原因を見極め、
それを補うための補助をしたり、力を補うあそびを提供していきましょう。
逆上がりは決して簡単ではありませんが、
段階を追って運動あそびを行なっていくことで
ほとんどの子ども達ができるようになる遊びです。
ぜひ、子ども達の自信につながるように、
こどもプラスが提供している運動あそびを活用してみてください。
