脳科学で子どもの学力・体力・運動能力の向上を目指す
運動保育士会・こどもプラスの比田井です。
近年、転んで手が出せない子や、転ばないように姿勢を
制御することに難しさを抱いている子どもたちが
増えてきているように感じます。
単に腕で身体を支える力(支持力)が弱いとい
筋力だけの問題ではなく、目や耳・筋肉から入る情報を
判断し全身の筋肉に命令を出す回路が
出来上がっていない子が増えてきているのです。
生後6~7ヶ月くらいのお座りが出来始めた頃の
赤ちゃんを思い出してみてください。
まだ、身体のバランスが上手くとれずに後ろや
左右にコロンと転んでいますよね!?
お座りが安定するのは生後8~9ヶ月くらいです。
この時期に、安全な環境下(布団やクッションの上)で
転ぶ経験を重ねることで、どうやって身体を動かせば
転ばないのか、また手をどう出せば転倒から身を守れるのかを
脳が学習していきます。
※この時期にベビーソファーに常にお子さんを
いれておくのはあまりおススメしません。
体幹の弱さ→姿勢の崩れ→不定愁訴・情緒の不安定に
つながる可能性があります。
使い方によってです!
最初の内は意識的に身体を動かすので、どうしても動作に移すまで
時間が掛かり、ぎこちなさが出てしまいますが、
何度も反復することで、自動的(反射的)に動作ができるようになります。
例えば自転車です。
始めはバランスを取ることにやっとだったのが、徐々に
意識しなくてもバランスが取れ、ペダルをこぐことも無意識に
できるようになります。
私たちが転倒などから身を守るためには、以下の3つが
それぞれ正確に把握できないといけません。
①空間認知(視機能)
空間の奥行・高さ・幅など
②平衡感覚(前庭覚)
自分の身体(頭部)が今どれくらい傾いているのか察知し
身体を真っ直ぐに保つ
③体性感覚(前庭覚+固有覚)
各関節の動き具合や力の入り具合を察知する
①・②・③は実際にその傾きになってみたり、
力を入れてみたり、手を伸ばしてみたりしないと
わかりません。
実際に自分の体で繰り返し経験することで
自分の体の状態と物の位置や場所を正確につかみ
位置関係を理解していけるのです。
「可愛い子には旅をさせろ」ということわざがありますが、
可愛い子ほど、転ぶことも含め様々な経験体験を
させてあげてくださいね!
お子さんにとっては、大好きなお母さん・お父さん、
お家から一歩進む、離れるだけでも旅ですから!!
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