脳科学で子どもの学力・体力・運動能力の向上を目指すこどもプラスです。
姿勢が崩れやすい子の原因は筋力が弱いだけじゃないかも・・・?!
保育園・幼稚園や小学校での指導を通し、「姿勢が悪い子が多い…」
とのお話も多く聞かれるようになりました。
勿論、運動不足からくる筋力自体の低下も考えられますが、
実はもう一つ理由が考えられます。
それは筋緊張の低さです!
筋力と筋緊張では何が違うのでしょうか?
●筋力・・・筋肉を縮める強さ
事例:力こぶを作る(上腕三頭筋)・お腹に力を入れる(腹直筋)
●筋緊張・・・筋肉に力を入れていないときの筋肉の張り具合い
事例:立つ・椅子に座る時
この筋緊張が低いと地球の重力に負けずに身体を真っ直ぐ
保つことが難しく、姿勢保持のために努力が必要になってきます。
姿勢保持に意識を集中させるため、先生の話に
意識を向けることが難しくなります。
反対に、先生の話に意識を向けようとすると姿勢が崩れ
「ちゃんと座りなさい!!」と注意を受けやすくなるのです。
また、筋緊張は覚醒レベル(脳が起きているか・寝ているか)
とも関係があり、覚醒レベルが下がると筋緊張も低くなります。
例えば、電車の中で眠くてウトウトしてくると(覚醒が下がる)
と頭を支える頸部の筋緊張が下がり頭部を維持できなくなり
前後左右に揺れます。また、持っているものを落とすなどです。
筋緊張を調整する遊びとしては、ブランコやトランポリン・
バランスボールに座ってみる・滑り台を様々な姿勢で
滑り降りるなどがあります。
上記にも書きましたが、筋緊張の低い子は姿勢保持に努力を
有するため、エネルギー消費も早く、すぐ疲れてしまうことがあります。
周りからはダラダラしているように見えますが、
その子にとっては頑張って意識して姿勢を保持しているかもしれません。
その頑張りを少しでも理解してあげることも
我々大人に取っては必要なことだと思います!
