脳科学で子どもの学力・体力・運動能力の向上を目指すこどもプラスです。
鉄棒に乗った時に、まだ高所感覚や逆さ感覚が身に付いていない子は、
怖くて体がこわばってしまいます。
緊張した状態では私たちの体は伸筋が伸びるので、
ロボットのような動きになります。
その状態で前回りをしようとしても、さらに怖くなってしまうだけで、
なかなかできるようにはなりません。
そこで、無理にやらせるのではなく、怖い原因を取り除きながら練習します。
1番怖いのは、体が宙に浮いた不安定な状態なので、
まずは足が下についた状態から始めていきます。
鉄棒の下の巧技台を置いて、その上に子どもを立たせたら、
鉄棒が子どもの腰骨の辺りに当たるようにします。
その状態で、おじぎをするように頭を下の方に下げていき、
おでこを膝にくっつけるように伝えます。
足がついた状態でおでこと膝をくっつけるのは難しいので、
あと少しでくっつくところまできたら、
子どもの足を少し押して台から離してあげましょう。
そうすると、おでことくっつけることができると思います。
この姿勢では鉄棒を体でしっかり挟めているので、
そこから足を浮かせても怖くありません。
そしたら後は回るだけなので、先生が回してあげるようにします。
この練習を数日間続けると、ほとんどの子が克服できます。
この怖さは、小さいうちに克服しておくことがとても大切で、
大きくなってからだと、克服するのに時間も手間もストレスもかかります。
ぜひ、保育園や幼稚園の小さいうちに
高所感覚や逆さまの感覚をたくさん体験し、慣れておいて欲しいと思います。
