”自他の区別”とは、自分と他人とは違う存在で、
感じ方や考えることも違うということの理解です。
「この言い方で相手に伝わるかな」
「これを言ったら相手は嫌な気分になるかな」
「ここを散らかしたらみんなの邪魔になるかも」
といったようなことを考えられるようになることが、
自他の区別がつくようになったということになります。
これは幼少期から次第に身に付いていくものですが、
発達障害などで脳機能に障害があったりすると
この部分の発達がなかなかできません。
相手の立場になって物事を考えて行動したり発言することは
社会で生きていく上で欠かせないスキルです。
子ども達は、ルールのある集団遊びなどで力を磨くことが大切です。
さて、今日ご紹介するのは「集合ゲーム」です。
ホールの中に色違いのマットや、縄で作った円などを用意しておき、
指導者が指示した場所に子ども達は素早く移動します。
「赤いマット」や「ピアノの前」などのわかりやすい指示から始め、
だんだん指示の難易度を上げていきます。
聞く力と判断力をより養うために、ひっかけも入れてみましょう。
赤と青のマットしかないのに「緑のマット」と言ったり、
「青じゃないほうのマット」と言ったりすることで
子ども達は頭を使いながら行動することができます。
移動する時は素早く動けるように後ろから追いかけたり、
カンガルージャンプで移動するようにしても良いです。
子ども達にもいろいろな案を出してもらいながら
アレンジをしていくと、さらに楽しく遊ぶことができます。
全て提供するのではなく、子どもと一緒に活動することも大切です。