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長野県小諸市における運動遊び講演会レポート

長野県佐久市にある私立保育園のホールより。

 

昨日、群馬の私立保育園にて今年度最後の運動遊びを行いました。

 

年少、年中組は、次年度の動きを取り入れ、一つ大きくなることへの動機づけを行いました。

 

この保育園は、今年度から初めて柳沢運動プログラムを導入していただいた保育園です。

 

当初は、クマさん歩きも数歩で挫折してしまった子ども達でしたが、

1年経った今では、しっかりした支持姿勢でたくましく歩く姿が印象的でした。

 

何よりも、運動指導の中で意思疎通がとてもできるようになった事を感じております。

 

ただ、一方的に指導者の言葉に従うのではなく、

自分たちの気持ちを遊びに向けて、一緒に作りあげていくという姿です。

 

意思疎通ができると言うことは、相手の意図を汲み取ったり、

状況判断ができる力、即ち「前頭前野」の力であります。

 

当然、この力は自分の身体と脳をリンクする力になるため、

子どもたち全体の動きがとても向上したのは、言うまでもありません。

 

この状態に持っていくには、23年かかります。

しかし、こちらの保育園では、先生方がとても熱心で

じっくりと子ども達に向き合ってきたため

1年目にしてかなりの成長を遂げたと感じました。

 

年長さんは、発表会をしました。

一人ひとり、出来る遊びを2種類選びます。

大縄跳び、跳び箱、鉄棒、側転をとても自信たっぷりに行ってくれました。

私は、補助をするため、子どもの背中部分しか見れません。

 

しかし、子どもが跳び箱を跳び終え力強くポーズをする姿と

自信たっぷりにやり終えた横顔を見るだけで感動してしまいました。

 

楽しく、真剣に何かに向かう経験が、今の子ども達にとても必要だと感じる1日となりました。

来年は、更にパワーアップした指導を行います。

 

さて、前座が長くなってしまいましたが、先日行われた長野県小諸市の講演レポートです。

こちらは、運動保育士会の若きホープ、比田井先生(ヒダイ)が書いてくれました。

 

比田井先生は、柳澤秋孝教授の下で研究生として

保育現場での運動指導や柳澤教授の講演補助を行い、日々、勉強に励んでおります。


H25 22()

小諸市市民文化センター内 「今、子どもの教育に必要なもの」

比田井佑介

 

 

『環境の変化と子供の成長』柳澤秋孝 先生

H16年度からの長野県箕輪町の運動遊びを導入の紹介を通し、現場の保育士の取り組み・意識の重要性を指摘した上で、全国・長野県との「全国体力・運動能力調査」の比較を行う。箕輪町の運動プログラムを1年間実施した小学5年生男子の比較にあたり優れている子の割合が上回っている。また、劣っている子の割合が、全国・長野県平均と比べ半分のパーセンテージに注目する。

 

 

 

・今現在子どもたちの1日の歩数は4千歩まで落ち込んでいる。歩数の減少に伴いコミュニケーション能力・学力の低下に繋がっていることを指摘する。この先、昔の環境に近づけるためには少なくとも11万歩を確保できる場を大人側から意図的に提供することが必要である。そこで効果的な支援が柳沢運動プログラムでの「運動遊び」であると提唱する。

 

 

 

・運動プログラムを幼児期に実施した子どもが小学校へ進学してから変化があるのかを調査した、追跡調査(現場の先生方へアンケート調査)では、1年生でプログラムを実施していない子どもに比べて実施している子どもたちは「注意」「抑制」「生きる力」のすべてのカテゴリで優っていた。また3年生の調査では差が見られなかった。この結果に対し教授は「1年生の段階ですでに高い注意力・抑制能力を獲得しており、飽和状態にあった」と考え『運動郡の脳機能における早期獲得説が有力である』と述べている。さらに小学校の50代の校長先生・教頭先生からは「運動遊びを実施してきた子どもは昔の子のようにチャイムが鳴ったら席に着き、休み時間には外に飛び出していく。しっかりとしたメリハリがある」と教授は述べている。


『脳科学からの運動支援効果』柳澤弘樹 先生

 

・記憶には覚えやすい事柄・覚えにくい事柄があり、好きなこと愉しいことは覚えやすいので好きなこと愉しいことに関連付けて覚えようとすると記憶しやすい。

 

 

・抑制力を意識する方も多いが、興奮が前段階にありその興奮に見合った抑制が身に付く。興奮が大きければ、その時は大変だが、それに見合った抑制が身に付く。体を動かしていた子どもの方が体をコントロール出来るようになる。抑制力を身に付けたければ興奮(体を動かす。意見を述べる)の全過程が必要である。

 

 

・運動する前後の集中力を比べると、運動した後の方が、左前頭葉の活動が活発になる。ただ、運動をお友達と楽しく行った時に集中力は上がるが、一人でひたすら走っていた場合はそれほど集中力は上がらなかった。大切なことは楽しく運動すること。

 

 

・運動している子どもの方が相手の行動・気持ちを感じ取ったり、共感する脳内のミラーニューロンの発達が多く見られる。

 

 

・子どもは大人に比べ先の目標に向かって頑張るということが出来にくいため、小さな成功体験を運動の際や日々の生活の中で積み重ねていくことで運動を好きになってもらう。

 

 

・技術習得だけが一番の目的ではなくて、基礎的な運動能力を身に付け運動また体を動かすことが好きになるように支援していく。

 

 

・「早寝・早起き・朝ごはん」とあるが、生活リズムを整えることで記憶がしっかり定着させることができる。寝ている時に昼間経験した情報を取捨選択して必要な情報を記憶としてしっかりと定着させていくためにも大人が子どもの睡眠時間をきちんと確保してあげる。

 

 

・運動後には2~3分静かな時間(読み聞かせや瞑想など)を挟むことで、脳機能的にも集中力的にも良い効果が見られることが分かってきている。

 

 

以上です。

 

資料がないと不明な点もあるかと思います。

そんな方は、是非機会がありましたら、柳澤教授や弘樹先生の講演に足を運んでみてください。

 

これから運動保育士会が総力を挙げて小諸市の運動遊びを盛り上げていきます。

 

追伸・・・

明日は、品川区にて運動遊び有志の会があり、実技セミナーを行ってきます。

また、レポートさせていただきますので楽しみにしていてください。

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