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子どもの声の強弱と人に何かを伝えるスキル 社会性と集団遊びから

長野県中野市にある幼稚園の片隅より。

 

唐突ですが、これ聞こえますか!?

これは、年少さんの姿です。

 

この動画を見て子ども達が何を話しているのか聞こえましたか?

周りの雑音がうるさくて聞こえないというのは、おいておいて・・・。

 

実は、当事者の私も子ども達が何を話し合っているのか聞こえませんでした。

 

まずは、遊びの説明からいきましょう。

遊び方は、ホールの各場所に

赤、青、緑、オレンジのマットを配置します。

 

子ども達は、全員で同じ色のマットに行かなければなりません。

もちろん鬼(大人)に一人でも捕まったら負けです。

また、鬼に何色に行くか言ってしまうと、鬼は先回りをして待ち伏せをします。

 

子ども達の成功率はぐっと下がるわけです。

 

ここで子ども達は、鬼に聞こえないように全員で意思統一をしなければなりません。

 

そこで作戦会議の出番です。

みんなで何色に行くか決めていざ出陣(^o^)丿

 

が!!!!!!!!!!!!!!!!!

 

今、この「鬼に聞こえない作戦会議」ができない子ども達が増えている事は、ご存知でしょうか??

 

年中さんでも年長さんでも作戦会議の声が鬼にダダ漏れしているのです。

子ども達は、鬼に聞こえる様に言っているのではありません。

あくまで静かにしゃべろうとしているのです。

 

が!!!!!!!

静かにしゃべっても静かにしゃべっている声が、響き渡るのです。

 

不思議ですよね!?

いや、ここにも運動のメカニズムが隠れているのです。

 

まずは、静かにしゃべっているのに音が響く要因を紐解きましょう。

 

①静かにしゃべる環境が減り静かに話す概念が不明瞭となった

②テレビやDVDで「静かにしゃべる」様子を見て静かに話をするスキルを身につけた。

 

②については、テレビやDVDでは、静かにしゃべっているシーン、

例えば夜、人を起こさないようにしゃべるシーンやヒソヒソ話をするシーンを思い浮かべてください。

テレビ内の人は、あたかも静かにしゃべっていますよね。

でも、それらの声は明確に視聴者の耳に理解できるレベルで入ってきますよね。

 

実は、静かにしゃべっていそうでも音量は一緒なんです。

 

だから子ども達は、静かにしゃべるっていうことは、

トーンを落とせばよい!と言うことしか知らない可能性があります。

 

また、当然テレビは小声でも遠くの人まで聞こえる様に声の質なども

高く、強くなっているためそれをマネる子ども達は、必然的に声が大きくなってしまうのです。

 

①については、子ども達の集団遊びが減ったことが原因と考えられます。

そもそも静かな声で相手に悟られないようにするスキルは、

多種多様な集団遊びの中に含まれております。

当然、相手に悟られないためには、声や表情、目線なんてものも必要です。

何より相手がどう感じるかを脳の前頭前野で計算し、イメージし、臨機応変に対応しなければなりません。

逆にこれが、集団遊びの醍醐味と言えるでしょう。

 

でも、最近ではガラスのハートの子ども達が増え集団遊びができにくくなっています。

是非、段階を追った集団遊びでこの興奮と楽しみを味あわせてあげてください。

 

最後に

子ども達は、上記の要因から静かにしゃべるスキルをあまり知りません。

しゃべり方の種類としては、

・近くの人だけに聞こえるように静かに話す

・遠くの人に聞こえる様に静かに話す

 

の2種類が存在します。

遠くの人に聞こえる様に静かに話すスキルは、保育士さんが得意ですよね。

 

是非、遊びとして前者のスキルを身につける遊びを提供しましょう。

 

○幼児運動学から解明する子どもの声

静かに話したいのに声が響く子どもは、「早口」な子どもが多いです。

早口では、喉の声帯に負荷をかけるため振動が大きくなり声が響きやすくなるのです。

 

逆に近くの人しか聞こえないように話す方法は、「ゆっくりしゃべる」ことです。

ゆっくりしゃべることで、声帯の振動を抑えます。

すると声が出なくなるため、口を変化させてハッキリしゃべれるように変形させます。

静かにしゃべる子どもの口は、色々な形になっているので観察してみてください。

 

以上が、最近子ども達と一緒に遊んでいて気付いた点になります。

 

年少さんでも丁寧に導入をすれば、近くの人だけに言葉を伝えるスキルが身につきます。

 

また、上記のスキルを使い分けることで子ども達の空気を読む力や発音能力も育ちます。

是非、伝言ゲームでも良いですので実践した方がいましたらコメントで教えてください。