長野県松本市にある芸術館より。
この仕事、季節感があって幸せだと思います。
昨日、指導に行った保育園は、ちょうど焼き芋会でした。
子どもたちは、朝から焼き芋の準備をしていました。
私は内心、「ラッキー!なんて良い日に当たったんだ(^o^)丿」
と飛び跳ねて喜びたい気持ちを抑えつつ事務室に入って園長先生に朝の挨拶をしてきました。
子どもたちは、焼き芋を焼いている間に運動遊びをします。
せっかくなので、テーマを「いも掘りから焼き芋まで」ということに設定して
焼き芋ごろごろ遊びや芋引きゲーム(大根引き)など大いに盛り上がりました。
運動遊びが終わり事務室に行くと、先生が焼きたてホヤホヤの芋を運んできてくれました。
ほのかに焚火の臭いと焼き芋の匂いが香ってきます。
慎重に包まれている新聞紙を外していきます。
より一層、焼き芋の香ばしさと甘さの香りが立ちます。
早く全部剥きたいのですが、先端についた新聞紙が最後の抵抗とばかりに焼き芋にへばり付きます。
早く食べたい焦りで指がうまく使えない・・・・。
やっとのことで、にっくき新聞紙を取り払い焼き芋を半分に割ったのであります。
黄金・・・。
美しい~。
一口食べれば秋の味覚が口いっぱいに広がり幸せな気分になります。
幸せな気分に浸りつつ、あ~この仕事をしていて良かった。
きっと普通の仕事ならば焼き芋なんかしないよな。
はたまた餅つきや雛飾りなど、四季を通じた行事とは無縁の生活を送っていただろうなと思います。
季節感は、大切です。
子どもが、年間の予測を持って過ごすことができます。
この予測が楽しみになり興味につながって「知りたい」「楽しみに待つ」「どんな行事なんだろう」という学習の基礎力になっていきます。
是非、お家でも年間の行事をお子さんと再確認をする機会を作ってみてください。
案外、クリスマス=おもちゃをもらう、お正月=お年玉をもらう
くらいしか認識がないかもしれません。
この機会に、図書館に行って一緒に本を借りてみてはいかがでしょうか?
子どもたちの語彙や生活を豊かにしてくれるはずですよ。
もう一つは、季節によって温度が違うことです。
冬は寒い、夏は暑いとわかることが大切です。
特に最近は、室内環境の最適化により年中一定の温度で過ごしやすくなっています。
この一定の温度で過ごしやすい環境は、子どもにとってはあまりよろしくないかもしれません。
何もアクションを起こさなくても快適に過ごせてしまうのです。
本来ならば、寒い環境では体を動かして温度を上げて、環境に適応します。
お友達と一緒ならばなおさら動的な遊びを多く選択し、体温を上げ自己防衛をします。
このように寒ければ寒いなりの工夫をひねり出すアクションが必要なのです。
また、健康機能的にも寒いときに体を動かすことで自律神経なども正常に働くようになります。
ビックリするかもしれませんが、私が保育士時代、冬に大雪が降りました。
「よっしゃ~、外に行って遊びまくろうぜ!!」と盛り上がる子と
「寒くて外は嫌〜」と言っている子どもがいました。
私の一方的な考えで「子どもは雪が大好き」と思い込んでいたので結構、衝撃的でした。
「寒くなったらお部屋に入ればいいよ」とそそのかしつつ、
ソリや雪合戦をしていると、さっきまで嫌がっていた子どもが、
キャーキャー言って遊んでいました。
自由遊びが終わって部屋に入るまで、フルに遊んでいました。
もしかしたら寒い環境に対してどう対応すればいいのか、
知らないだけなのかもしれないと感じました。
お家でも、暖房をちょっと控えめにして子どもがどんな対応をするか見てみるのも良いかもしれません。
「お母さん、寒い」と言ってきたらチャンスです。
一緒に触れ合い遊びをして体を暖めあってみてください。
また、お父さん方も朝、早起きしてお子さんと早朝ランニングなんかもおススメですよ。
寒くなってきました。風邪などひかないようにご自愛くださいね。
追伸・・・
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