こんにちは。運動保育士の柴崎です。
秋になりましたね。ススキが綺麗になびいて癒されます。
イチョウも色づき深呼吸が心地よいです。
昨日は、私が行っている運動遊び課外教室がありました。
年中さんの指導を終え子ども達を部屋に連れて行った矢先、一人の子どもが目をキラキラさせて近づいてきました。
そして、「先生、トイレに変な虫が!!」と一言大きな声で言ったのです。
途端に並んでいた子どもたちが、我も我もとトイレに駆け込んでいきました。
「うわ~すげ~、見たことない」
「何々!?きゃ~(喜)」
「先生(担任)の先生にも見せなきゃ!」
など子ども達は、「トイレの変な虫話題」で持ちきりでした。
私は、「ナイステクニック!!」と思わず感心してしまいました。
そんなやり取りの中で今日は、声かけのテクニック講座です。
声がけで怖い物が怖くなくなる、恐怖心が期待感に変わる方法です。
私は、運動遊びの中で段階を踏んで遊びを提供します。
その中でちょっと高度な遊びがあります。
「なんだか難しそう・・・」
「こんなの出来ない・・・」
「どうしよう、出来ないよ・・・」
「・・・・・・・(無言)」
などなど子ども達からネガティブな発言を聞くと思います。
そんな時は、「テーマパーク風」にアレンジして伝えます。
伝えるタイミングは、事前指導の時!!
事前の運動遊び終了時に
「次回は、今日よりももっと楽しいことをするよ!」
「なんと鉄棒を使ってね!それは、次回のお楽しみ」
「ヒントは、逆上がりのもっと面白いバージョンです」
と伝えます。そして当日、前回り逆上がりというステップアップ遊びを行います。
上記の言葉がけと虫を発見した子どもの共通点は、
ズバリ、具体的ではない期待の持たせ方です。
※発達によっては、具体的に提示した方が、期待を持ちやすい場合もあります※
「トイレの変な虫」と聞いただけで、
☆え!?トイレのどこに虫がいるの!?手洗い場?もしかして便器の中??
☆変な虫って何?もしかしてまだ見たことがないレアな虫??
☆飛びかかって刺す虫かも!怖いけど見たい・・・。
☆見とかないと今後お目にかかれないかも
などたくさんの期待感や感情が交差します。
しかも周りのお友達のテンションによっても違ってきます。
運動遊び時に一言、多く伝えるだけで「期待感、ワクワク感」に変わり新しい遊びの導入が容易になります。
運動遊びや日々の保育を実践するときに是非、使ってみてください!
ちなみに虫は、小さな羽が生えた虫でした。良く見つけたな~。