
0歳、1歳、2歳児への安全な運動遊び
この時期の子どもは、体の発達だけを見ても寝返り、ハイハイ、
つかまり立ち、立って歩くというように、目覚ましく成長していきます。
産まれた時から比べると、身長はおよそ1.5倍に、
体重はほぼ3倍にもなります。
このように発達していく体を使って遊ぶことで身体の使い方を少しずつ覚え、
次のステップに繋げることが出来るため、段階に応じた遊びを提供することが
とても大切になってきます。
また、親子あそびで触れ合うことで「オキシトシン」という
ホルモンが分泌されます。
このホルモンは別名「ハッピーホルモン」とも言われ、
・ストレス耐性が上がる
・愛情が深まる
・安心感や信頼感を生み出す
・免疫力アップ
・記憶力を活性化
など様々な効果があります。
【月例ごとの遊びのご紹介】
0歳児からできる、楽しいふれあい運動遊びをいくつかご紹介いたします。
●3~6ヶ月ころ
【のびのびマッサージ】
子どもを仰向けに寝かせます。
声を掛けながら、肩から指先、腰、つま先というように、
上から下へ優しく何度もさすります。
そうすることで、全身の筋肉が刺激され筋力アップにつながります。
【ボールくるくる】
子どもを膝の上に座らせます。
ボールや鈴などを片手に持ち、ゆっくり左右や上下、円を描くように動かします。
まだはっきりとは見えていなくても、目から入る情報を与えることは
大脳の「視覚野」を鍛えることや、「追視」の幅を広げることにつながります。
【ゆらゆら振り子】
体育座りをした大人の膝の上に、子どもを対面するように乗せ、
脇の下をしっかり支えます。
「ゆ~らゆ~ら、振り子だよ」と言いながら、左右にゆっくりと
体を揺らしてあげましょう。
平衡感覚が鍛えられバランスを取る力が高まります。
●7~12ヶ月ころ
【逆さま抱っこ】
子どもの脇の下を支えて抱っこし、左手で子どもの首を、右手でお尻を
しっかり支えます。
そのまま、大人がおじぎをして子どもを逆さまにします。
いつもと上下が違う体勢になることで、平衡感覚を鍛えられます。
また、逆さになる感覚に慣れさせてあげることで、鉄棒での前回り降りや
逆上がりにつながってきます。
【高い高い飛行機】
子どもの両脇を手でしっかり支えて、体を持ち上げます。
言葉を掛けながら、いろいろな方向に動かしてあげましょう。
平衡感覚や、高所感覚が身に付きます。
【すねブルドーザー】
大人は仰向けになり、両膝を立てます。
大人の両すねの上に子どもをうつ伏せにして乗せ、
子どもは大人の足や服をつかみ、落ちないようにします。
そしたら大人が両足を上下に動かしてみましょう。
不安定な足の上でしがみつくことで、腕の力や握力・体幹の力が身に付きます。
いかがでしたでしょうか。
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ぜひ資料を手に入れて、明日からの保育に活かしてみてください。

