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鉄棒の”逆上がり”ができるまで

逆上がりの指導方法

鉄棒で恐怖心を持ってしまった子というのは、やはり鉄棒の前回りがなかなか出来るようになりません。 

 

鉄棒でよく手を離して落下してしまうという子どもがいるのですが、そのような子どもは普段の生活の中で、頭が上、足が下というような上下の関係、これが崩れることに慣れていないのです。

鉄棒で前回りをする時に、頭が下になって足が上になるという形になった時に、恐怖というか驚いて落ちるかもしれないという思いが先立ってしまい、手を離して、落ちた時のために手を出すのです。そうすると当然、鉄棒から落下してしまいます。

 

一度落ちた子どもは、二回目やろうとした時にもやはり、前に落ちた思いがあるので、全身が緊張して硬くなります。真っ直ぐな体のまま前回りをしようと思えば、やはり落ちそうになるので、余計また怖くなっていってしまいます。だんだんそれが大きくなっていくと、前回り自体が怖くて出来なくなってしまうのです。 

 

そのような子に対しては、まず子どもの腰の高さに合わせた鉄棒を用意して下さい。その高さ、つまり子どもの腰の高さの鉄棒というのは売られていないので、巧技台などで子どもの腰骨の高さのものを用意して前回りの練習をしましょう。

空中に浮いた状態で前回りをしようと思うと怖いですが、足が地面についた状態で頭を下げるとのは怖くありません。つまり「おはようございます」をするような形ですね。これなら怖くないので、この形で前回りの練習をします。

どのようにするかというと、子どもの腰の高さに合わせた鉄棒を、立った状態で握らせます。握ったら、自分のおでこを自分の膝にくっつけるように指示をして下さい。子どもは地面にたったまま頭を前の方に倒していって、自分の膝におでこをつけようとします。

しかしあと10センチくらいのところでなかなか付かないので、そこまで体を折ることが出来たら補助者は子どもの足をちょっと空中にブラーンと上がるように、横の方から補助をしてあげましょう。

 

空中に浮いた状態だったら、膝と額がくっつきます。このとき子どもはしっかりとお腹と太ももで鉄棒を挟んでいるので、安定して回ることが出来るのです。なので、子どもの腰の高さに合わせた鉄棒で、今お伝えしたような形の練習を一日二、三回やるだけで、すぐに子どもは恐怖心を克服して前回りが出来るようになります。

 

具体的な日々の取り組みや、ステップバイステップの前回りのやり方というのは年齢ごとに次のフォームのほうで資料・プログラムを提供しておりますので、前回りの方法を覚えたい方はこちらの資料を活用して下さい。

ぶら下がり遊び

 

まずは、鉄棒にシッカリとぶら下がることから始めましょう。

ぶら下がることが出来たら、身体を揺らして先生の手をキックして見ましょう。足を振って身体を動かすことに少しずつ慣れることで身体のコントロールが出来るようになってきます。

スズメさんに変身して、鉄棒の上に登ります。顎(あご)を上げて遠くを見るようにするのがポイントです。

スズメさんが出来るようになったら、足を振って後ろにジャンプしてみましょう。足の振りが出来ることは、逆上がりの蹴りあげにつながる重要なポイントになります。最近の子は、腹筋が弱いのでシッカリと下半身を動かす練習をしておくと上達がスムーズになります。

逆さまになることに慣れるための遊びです。顎(あご)をしっかりと開いて遠くを見るようにするのが大切です。

足抜き回りです。これは、ぶら下がった状態で足を持ち上げる力が必要になります。腹筋を使いますが、これが出来ないと逆上がりの蹴りあげが小さくて身体を持ち上げることが出来ません。

逆上がりで蹴りあげの次に重要な“引き付ける力”を養います。何秒くらい肘を伸ばさずにぶら下がっていられるか競争してみましょう。

静かな前回り降りです。最近の子は、“前回り降り”ではなく“前回り落ち”になっていることがよくあります。着地の時に足音がしないように、静かに降りてみましょう。

“引き付ける力”“蹴りあげる力”がついたら、実際に逆上がりに挑戦してみましょう。